ライトで温かいロボット漫画
今日はおすすめ漫画を紹介します。
以前の↓の記事でも少し書きましたが、今月第2巻が発売されたので改めて紹介。
ミガワリメーカー(恩田澄子)
舞台は近未来。
主人公の7号は、奈々子という女性の身代わりとして作られたロボットですが捨てられます。そんな過去を持つ7号が「ミガワリメーカー」という会社を立ち上げ、人間の依頼を受けて自らがミガワリとして仕事をします。雑用係のろーど君と言い争いながらも、楽しく丁寧に依頼をこなしていきます。
1話完結型で、どのお話から読んでも楽しめます。
そしてどのお話も、大切なことに気づかされ、鼻の奥がツーンとなります。
一番好きな話は「第8話 ミガワリMOSIO」。
サラリーマンが落とした旧型の携帯電話モシオの話。
最近様子のおかしい持ち主(カオル)を心配したモシオが、AIをミガワリロボットに移行してもらい、カオルの元へ行きます。そこで自分が携帯電話であることを明かさずに、あの手この手でカオルを励まします。
私自身もなんだか励まされました。そして、自分の持っている電子機器への愛情が増した気がします。
全体的な雰囲気は、表紙の絵の通り、ほんわかして可愛らしい。
毎回涙が出そうになるけど、重すぎないストーリー。
2巻には月刊少年シリウス2012年9月号掲載の読み切り作品「ムツミ」も収録されています。こちらも少女ロボットが出てくる近未来モノ。「ミガワリメーカー」よりも若干重たい感じですが、素敵なお話でした。
2巻の帯は「ヨコハマ買い出し紀行」の芦奈野ひとし先生。
いっしょうけんめいなロボットたちが、透きとおった素直な目で世の中を見つめる時代…
もうすぐ来るでしょう。
その日、人は、彼女ら彼らに“良い姿”を見てもらえるでしょうか……?
そういやアルファさんもロボットでしたね。
ほんわかした雰囲気は似ていますが、ヨコハマ買い出し紀行は滅びゆく世界を静かに見守る感じがたまらないですね。こちらもおすすめ。
11月には、またおすすめのロボット漫画が発売されるので、書影が出たら紹介しますね。