ますメモ

おもに漫画について思ったことを書きます。本の感想もときどき。

元植物学者のほんわか刑事が事件を解決「ザッソウ」

 少し前に週刊漫画Timesに番外編が載っていて面白かったので、すでに発売されていた単行本を買ってみました。

良かったです!

ザッソウ―元植物学者・園田チカの捜査 (芳文社コミックス)

ザッソウ―元植物学者・園田チカの捜査 (芳文社コミックス)

 

 園田チカは元植物学者の巡査。部屋は植物だらけで、捜査時の死体はNGというちょっと変わったふんわりした女性です。同僚とともに殺人事件を捜査し、植物の知識によって解決します。4つの話が収録されており、それぞれオオバコヒガンバナオナモミホトケノザという、いわゆる雑草が事件解決のヒントとなります。

 

植物蘊蓄はどれもこれも「は~なるほど~」と思わせるものばかりでした。1話1話のまとまりが良く、各話のラストも事件解決につながった植物の性質を生かしたもので、良い終わり方でした。

これも「キッテデカ」と同様に、もっと続けて欲しかった作品です。せっかく面白いのに、こういう1巻で完結する漫画は埋もれていってしまうんだろうな。もったいない!

 

著者の鈴木あつむ先生の一部の作品は、なんと絶版漫画図書館で読めるみたいです!「検察官キソガワ(全5巻)」「ドーラク弁護士(全12巻)」、どちらも高嶋政伸さん主演でドラマ化された作品のようです。面白そう。