ますメモ

おもに漫画について思ったことを書きます。本の感想もときどき。

文化を伝える努力をせずに若者をバカにするな

今朝Yahoo!ニュースのトップにあがっていたこの記事を読んでモヤモヤしてしまいました。


缶コーヒー「FIRE」のCMを見た若者がスティービー・ワンダーを知らないもんだから、「ONE OK ROCKのTo Feel The Fireを知らない外人が歌っている」と思ってしまったらしいのです。

(元記事が引用している「スティービー・ワンダーはワンオクのパクリらしい」というツイートはスティービー・ワンダーの曲だと知らない人を皮肉ったものだと思うのですが)

 

これに対してヤフコメで以下のような書き込みがありました。

「スティービー・ワンダーの方をパクリというのは知らなさすぎるよ。」

「悲しいけどさ今の子たちは深く音楽聴かないもん……」

「本当、今の若い子の中には無知が沢山いるからなぁ。。」

 

私自身も記事を読んだときは「え?スティービー・ワンダー知らないの!?」と驚いて、若者のことを少し馬鹿にする気持ちも出てきたのですが、思い直しました。

今は昔に比べて娯楽がたくさんあるので、若者も年寄りも貪欲に娯楽を求めてはいないでしょう。普通に生活していて目にするもの耳にするもので十分だったりするわけです。

なので、新しい娯楽がどんどん生まれてくる中で良いものを残そうと思ったら、やっぱり努力しないとだめだと思うんですよ。

今の若者が無知だとすれば、若者を無知にしてしまった責任は自分達の世代にもありますよと言いたい。

音楽に限って言うと、名作を映画の中で使用するとかカバー曲を出すとかして後世に伝えていけばいいと思います。今回のようにONE OK ROCKがカバーした曲がカバー曲だと認知されていないなんてこともあるのですが、それは別にいいと思うんですよ。「誰が作ったか知らないけどとにかく名曲だ」というくらいの認識でどんどん次世代に伝わっていけばいい。

一般人にできることは限られているので、せいぜい自分の子供にCDなどを薦めるくらいはしましょうか。

 

今回この話題が記事になることで若者の間でのスティービー・ワンダーの認知度は上がったでしょうが、若者をバカする雰囲気が嫌だなぁと思ったという話でした。

 

自分のまわりの「最近の若者は」的エピソード

20歳のアルバイトの大学生がガスコンロの火の点け方(反時計回りにひねるタイプ)を知らなくて驚きました。「どうやって火を点けるんですか?」と質問されました。

実家ではIHヒーターだそうです。押して点けるタイプのガスコンロも結構あるので、こういう若者は実は多いんだと思います。

最初は「うわ~、こんなことも知らんのか。まずいね」と焦りましたが、その場で使い方を教えるだけで済むんですよ。

もしかしたら表面に出てきていない根深い問題があるのかもしれませんが、それも含めて年寄りも若者も変化に対応していきましょうよ。

 

ちなみに、「最近の若者はなっとらん!」への反動として「若者ってこういう素晴らしいところがあるんだよ。これ以上何を望むの?」という若者賛美は嫌いです。できないことはできるように努力を促しましょうよ、バカにしない態度で。