発想絵本 第2弾はもっとおもしろい
今日は絵本を紹介します。
絵本自体は年に2、3冊しか買わないのであまり詳しくはありませんが、今後気に入ったものをいくつか紹介していこうと思っています。
今回紹介するのは、ヨシタケシンスケの発想絵本。
第1弾の「りんごかもしれない」は、第6回MOE絵本屋さん大賞第1位を受賞した作品で、著者の初絵本作品です。
主人公の少年が学校から帰ってくると、テーブルの上にりんごが置いてあり、このりんごをひたすら疑うという話です。
「さくらんぼの一部かもしれない」「反対側はみかんかもしれない」
さらに、このりんごがどこから来たのか、そしてこの先どうなるのかを想像します。
まさに発想絵本。りんご一つでよくここまで思いついたな、と著者の頭の柔らかさに脱帽です。
しかも肝心の絵も可愛い。赤と黄色の2色を基本色としているところがおしゃれ。
その第2弾が先月発売されました。
主人公の少年が宿題やお手伝いを面倒がって、ロボットに身代わりをさせようとするところから話が始まります。
少年「ニセモノだってバレないように、ぼくそっくりになってもらわないとね!」
ロボット「じゃあ、あなたのこと、くわしくおしえてください!」
そうして少年はロボットに自分のことをひたすら説明します。
家族構成、できることできないこと、場所によって役目が違うことなどなど。
自分のことをあれこれ考える少年が可愛くてたまりません。
そして、一番良かったのがココ ↓
おばあちゃんが いってたけど にんげんは ひとりひとり
かたちのちがう 木のようなものらしい。
じぶんの木の「しゅるい」は うまれつきだから
えらべないけど それを どうやって そだてて
かざりつけするかは じぶんで きめられるんだって。
木の おおきさとかは どうでもよくて
じぶんの木を 気にいってるかどうかが
いちばん だいじらしい。
これって、幸せの定義ですよね。
お金持ちかどうか、美人かどうかなどは幸せとはイコールじゃないんですよね。
ちょっと涙が出そうになりました。
この絵本は、漢字もあまり使っていないし内容も難しくはないので、子供にも大人にもおススメです。