ますメモ

おもに漫画について思ったことを書きます。本の感想もときどき。

恐竜愛あふれる漫画、「COMIC恐竜物語」

私は週3回ほど仕事帰りに本屋に行くのですが、その際は必ず児童書コーナーもざっくり回ります。

学習漫画コーナーで見つけたのが、今回紹介する「COMIC恐竜物語」(全4巻)

ほんのり恐竜好きなので、速攻で購入しました。

作者はあの「疾風伝説 特攻の拓所十三先生(特攻の拓はタイトルを聞いたことがあるだけで読んだことはありません)。

COMIC恐竜物語 アロサウルスのいた時代 (コミック恐竜物語)
 

学習漫画なのですが、実はこれ元々は「モーニング」に掲載された作品で、既に「DINO2(ディノディノ)」というタイトルで単行本化もされています。(DINO2はeBookJapanで電子書籍が購入できます)

恐竜研究の分野は、新たに化石が発掘されたり新しい手法による研究結果が出ることで、時代時代で最も支持されている仮説が入れ替わります。

DINO2の連載開始が2002年で、その10年後に新たな知見を元に加筆修正されたのがこの「COMIC恐竜物語」です。所十三先生はかなりの恐竜マニアで、知識が半端ないようですが、学習漫画として発行するにあたり監修として国立科学博物館真鍋真さんが加わっています。

 

内容

1巻あたり4話収録されており、各話ごとに主人公となる恐竜が異なります。

学習漫画だと通常は子供が主人公なのですが、この漫画は元々が学習漫画ではないので、恐竜が主人公で恐竜しか出てきません。

全4巻を通して作者が伝えたいことは、自然界で生きていくことの厳しさと命を次世代につなぐことの大切さです。

登場する恐竜の学名や豆知識なども書かれているため、勉強になります(著者と真鍋真さんの対談も載っています)。

 

ここが素晴らしい

恐竜が擬人化されており、関西弁や若者言葉をしゃべるので親近感が湧きます。

弱肉強食の時代なので、母親が敵に殺されたりするのですが、恐竜に感情移入できるため泣けます。

さらに絵が繊細な線で丁寧に正確に描かれていて素晴らしいです。なんとなくのイメージで適当に描いたものはなく、想像で描かれた部分もきちんと根拠があります。

所先生の「恐竜のことをもっとみんなに知って欲しい」という熱意を感じました。

というわけで、ほんのり恐竜好きな方におススメです。

 

他の恐竜漫画

所十三先生は恐竜漫画を他にも描かれているようです。

白亜紀恐竜奇譚 竜の国のユタ(全8巻)」「D-ZOIC(全6巻)」「AL(アル)(全4巻)」です。

白亜紀恐竜奇譚竜の国のユタ 1 (少年チャンピオン・コミックス)

白亜紀恐竜奇譚竜の国のユタ 1 (少年チャンピオン・コミックス)

 
DーZOIC 1 (少年チャンピオン・コミックス)

DーZOIC 1 (少年チャンピオン・コミックス)

 

竜の国のユタは試しに1巻だけ買って読んでみたのですが、面白かったです!

読破したら感想書きます。