少女マンガのフルカラー版って需要あるの?いろいろ比較してみました。
「黒子のバスケ」のフルカラー版を読んで以来、カラーコミックが気になってます。
集英社はジャンプコミックス以外に、「りぼん」や「マーガレット」といった少女漫画のカラー版もいろいろ出しているようです。
ebookjapan扱っている少女漫画(エロを除く)を(たぶん)全て立ち読みして、比較しました。
(写真はピンボケ&暗めになっておりますが、実際の画質はどれもきれいでした)
カラー版を買ってもいいかなと思った作品
ちびまるこちゃん(全9巻)
元々カラーだったと言われてもおかしくないくらい、違和感がない。
ふんわりした色合いなので、目も疲れなさそうです。
しかし、後半の巻は色調が暗くて統一感がないような気がします。
立ち読みで一部しか読んでませんし、話の種類にもよるかもしれませんが、色塗りスタッフが変わったのか?と思ってしまいました。
買って確かめたらまた報告します。
バッファロー5人娘(全1巻)
安野モヨコ 作
話は途中で終わっている感じらしいのですが、色塗りは良さそうです。
安野モヨコのカラーは独特のタッチなので、カラーコミックにするのは難しいかと思っていたのですが、肌の塗り方とかかなり安野モヨコ風です。
安野モヨコの絵は線がはっきりくっきりしているので、カラー化に向いている気がします。
なかよしで連載していた「シュガシュガルーン」なんかは、可愛いものがごちゃごちゃしているので、カラー化に向いてそう。
色塗りはいいけど、カラーじゃなくてもと思った作品
ハツカレ(全10巻)
桃森ミヨシ 作
カラーは割と映えるとは思いますが…
ハイブリッドベリー(全2巻)
小村あゆみ 作
この作品は今回知りました。色合いが単に私の好みなだけかもしれませんが、結構きれいで、悪くないかなと思います。
神風怪盗ジャンヌ(全7巻)
種村有菜 作
柄トーンの部分がチープな感じになっていますが、ファンは買ってもいいかもしれませんね。
学校のお時間(全17巻)
田島みみ 作
この作品も今回初めて知りました。話題になってましたっけ?淡い色調で全体的にきれいです。
キャットストリート(全8巻)
神尾葉子 作
少し単調な印象ですが、統一感のある色調です。
欲情(C)MAX(全7巻)
右京あやね 作
くっきりした色合いでキレイです。
ラブ★コン(全17巻)
中原アヤ 作
淡い色を使っているので、目は疲れなさそうですが、これも単調な印象があります。
モノクロ版のほうがいいと思う作品
ごくせん(全15巻)
森本梢子 作
ベターっと塗っただけのようなカラー版。これならモノクロ版のほうがいいような気がします。
ときめきトゥナイト(1~7巻)
池野恋 作
う~ん。色塗り自体は悪くないと思うんだけど、魅力がUPしたかというとそんなことはない。
リアルタイムで連載を読んでいた身としては、今読むと古い感じのする絵柄は元のモノクロ版で読みたい。
それに、若い読者が「古い作品だけど、カラー版が出たらか買おう」とはならないような気がする。
いたずらなKiss(全23巻)
多田かおる 作
閉じていない線が多めの作品なので、カラー化は向いてないように思いますが、全巻出てるんですね。
少女漫画はカラー化に向いていないのでは?
ほとんどが集英社の「りぼん」「マーガレット」連載作ですが、全体的な印象としては、「少女漫画はカラー化に向いていない」と感じました。
小学生向けの漫画ならともかく、マーガレット読者はカラー版に魅かれないと思うのですが…。
恋愛メインの話では、カラー化することでドキドキが増すわけでもないし、わりとすっきりとした誌面なので、カラー化することでモノクロ以上に見やすくなるわけでもない。
でもこんなにカラー化されているところを見ると、そこそこ売れてるんでしょうか。
カラー化に向いてそうな少女漫画
少女漫画は最近ほとんど読んでいないので詳しくないです。
「お父さんは心配症」なんかは「ちびまるこちゃん」のような色塗りでいい感じに仕上がりそう。
あとは、恋愛メインじゃない話で、「花とゆめ」系の漫画もいいかもしれません。
10月からアニメが始まる「暁のヨナ」とかどうでしょうね。